第007回 日本列島の誕生、そして、縄文文化について

第007回 日本列島の誕生、そして、縄文文化について
 
0000~0000年の出来事です。
 
ポイント:
①日本列島に住み始めた人々の生活について考えよう。
 
その1 日本列島が誕生しました
 
氷河時代(いまから約1万年前)、
 
日本は、陸続きで、大陸との行き来が簡単でした。
 
水は、他の物質と異なり、凍ると体積が大きくなりますが、
 
沈む部分、水面よりも高くなる部分ができ、
 
海面がいまよりも100m以上も低くなっていたのです。
 
そのため、大陸に生息していた動物もわたり住んでいました。
 
たとえば、マンモス、ナウマン象、オオツノジカ、野牛などです。
 
では、このころの日本周辺に生息していた人々は
 
どのような生活をしていたのでしょう。
 
じつは、打製石器をつけたやりなどの道具を利用して、
 
動物をとらえたり、植物を採集して食べていました。
 
そして、住居は、簡単な草ぶきの小屋や洞窟や岩かげを利用していました。
 
彼らは、集団(10人前後)をつくり、獲物を求めて移動したり、
 
火を使って、生活をしていたのです。
 
このころ、遠くはなれた地域に住む人々どうしが、
 
ものを交換しあうしくみもできていたことが、
 
打製石器に使われた黒曜石がとれた場所と打製石器の分布図によって、
 
明らかになったのです。
 
氷河時代は氷期、間氷期が交互にきていました。
 
最後の氷期が終わり、、、
 
海面が上昇したため、日本列島と大陸の間に海水が流れ込み、
 
日本列島が誕生したのです。
 
『おぎゃー!』と生まれた瞬間です。 (^~^)
 
ちなみに、『相沢忠洋(あいざわ ただひろ)』さんの岩宿遺跡の石器の発見がなかったら、
 
じつは、こういうお話がなかったんです。
 
彼は、納豆の行商をしていましたが、
 
考古学が好きで、1946年、彼が20歳のとき、
 
偶然にも、見つけちゃったんです。
 
そして、日本にも旧石器時代があったことが確認されました。
 
ただ、、、
 
このころの日本って、日本には旧石器時代がないとされていました。
 
したがって、納豆の行商の発見は、学界のなかでかなり、
 
冷たくあしらわれたようです。
 
そのため、『日本に旧石器時代が存在した』ことを認められるのが、
 
遅れたそうです。
 
それも、そうですよね。むかーしのお話ですから。
 
『1週間前、何着てた?』って聞かれて、
 
即答できる人って少ないですから。
 
1万年前は、なおさらですよね。
 
それから、このころの人の身長って、
 
おとなで、150cmくらいだったんですって。
 
日本列島の人々は、土器を1万2千年ほど前から作り始めたといわれています。
 
器がないと、食べずらいですよね。
 
木の実などを煮たきして食べるのが目的だったそうです。
 
その2 縄文文化
 
この土器、、
 
・厚手
・黒褐色(焼いた温度が低かったんです)
・表面には、縄目のような文様
 
という特徴がありました。
 
そこで、名付けたのが皆さんご存知、、、
 
『縄文土器』
 
このころの文化を『縄文文化』
 
このころの時代を『縄文時代』といいます。
 
簡単ですね。そのものですから。説明もいらないくらいですが、、、。
 
この縄文時代には、植物の栽培が始まったとされています。
 
そば、ひょうたん、いも、くりなどが栽培されていたようです。
 
もちろん、木の実の採集は続けられ、
 
海面が上昇してできた入り江を利用した漁(貝や魚の採取)、
 
小動物(とり、しか、いのしし)などの狩りなどをして食料を得ていました。
 
このように、自然に食べ物がとれたこともあり、
 
農耕や牧畜はあまり発達しませんでした。
 
生活の必需品、、、
 
そう、ゴミ箱。みなさん、散らかすと怒られますよね。
 
このころも、ちゃんと、ゴミ箱があったんです。
 
それが、みなさんご存知、、、『貝塚』
 
貝塚から、食べカス、骨、土器片などがあり、当時の生活がわかります。
 
住居、、
 
たて穴住居に分かれて住んでいました。
 
地面をほって柱を立ててそのうえに
 
屋根がある温度調節や強度を考えた構造になっています。
 
大きさは、10~30㎡で、5~10人程度が生活していたようです。
 
この住居の寿命は約20年です。結構長持ちしますよね。
 
大人になると、抜歯をしました。
 
人が死ぬと、屈葬が行われました。
 
これは、死者の霊の災いを防ぐと信じられていたからです。
 
土偶は、安産を祈願したり、豊作を考えて作られたようです。
 
縄文人と大陸からわたってきた人々が混ざり合い、
 
共通の言葉や文化をもつ人々が日本列島に広がっていったのです。
 
その3 まとめ
 
今回は、ここまでです。それでは、すこし、まとめておきましょう。
 
日本列島は、氷河時代が終わりを告げると同時に誕生しました。
 
それまでは、大型の動物が行き来していました。
 
人々は、10人程度の集団をつくり、
 
簡単な住居をつくったり洞窟や岩かげで生活をしていました。
 
彼らは、火を使って狩りをしながら生活をしていたのです。
 
そして、縄文文化が形成されていきます。
 
縄文土器がその特徴です。
 
しかも、農耕ははじまっていませんでした。
 
縄文土器に広まった文化が縄文文化、
 
この時代を縄文時代といいます。
 
彼らの生活は、貝塚から知ることができることを勉強しましたね。
 
住居は、たて穴住居で、抜歯、屈葬などの生活についてもお話しました。
 
じぶんなりにまとめて、理解を深めましょう。
 
それでは、また。

 


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